クリニックブログ

高血圧治療補助アプリ

2023年10月27日

高血圧の治療には、生活習慣の修正が必須です。

一日6gの減塩、BMI24以下まで体重減、一日7,000歩程度のウォーキング、6-7時間の睡眠、ストレスマネジメント、一日20-30g以下まで節酒、禁煙などに関連する生活習慣を見直し、必要があれば修正することで血圧が下がります。まず関連知識を確認し、その後実践、習慣化することが肝要です。

とはいえ、現実には生活習慣を変えていくことは容易ではなく、習慣化は更に困難な場合があります。


そこで昨年より、生活習慣の修正を補助してくれる「高血圧治療補助アプリ」が保険適応になっています。

このアプリは、患者さんが入力した家庭血圧、実践した行動の情報などを基に、一人ひとりの患者さんに合わせて修正した行動の習慣化に必要な取り組みを提示します。


臨床治験では、多施設にて本態性高血圧患者を無作為に介入群(生活習慣修正指導とアプリ使用)と対象群(生活習慣修正指導)にわけアプリの有効性を検証したところ、介入群(起床時収縮期家庭血圧147+-13.3, n=167)、対象群(149.3+-12.4, n=158)において、12週間後あるいは中止時点にて介入群(136.7+-13.4)、対象群(143.7+-13.6)と、それぞれ9.7+-11.2mmHg, 5.3+-10.1mmHg低下し、アプリ介入の有効性が示されました。

「高血圧治療補助アプリ」は6か月間のプログラムで、終了後も血圧手帳として利用できます。

高血圧 | 高血圧とは?原因・症状と治療方法・改善対策を解説 – 高血圧情報サイト Powered by CureApp


新型コロナワクチン接種 ハイリスクの方

2023年07月28日

7月21日発表定点把握にて新型コロナウイルス感染症データが全国11.04人、東京8.25人となっており、当院でも、発熱外来に来院、検査される患者さんの約9割が検査陽性になっております。

65歳以上の方、リスクをお持ちの方のワクチン接種を5月より当院でも実施しております。接種券をお持ちでご希望の方は、お盆休み前にワクチン接種をお薦めします。

永福町 すずかわ循環器内科

麻疹(はしか)抗体検査とワクチン接種

2023年05月22日

都内で麻疹の発生があり、東京都は感染歴のない方、過去に2回の予防接種を受けていない方に予防接種を勧めております。https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/pressboueki230512.html

感染歴がなく予防接種記録が1回の場合にはワクチン接種をご検討ください。

既感染で予防接種を受けていない場合は、抗体検査で抗体価が充分にない場合ワクチン接種をご検討ください。

その他の場合には、4週間以上の間隔をあけて2回のワクチン接種をご検討ください。

抗体検査は自費検査で、2-3日で結果がわかります。
予約にてワクチン(通常麻疹・風疹ワクチン)を発注・確保します。

なお、杉並区では新生児先天性風疹症候群予防のため、成人の風疹抗体検査、麻疹・風疹ワクチン接種助成をしております。https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kenko/yobouseshu/1004811.html

心臓健診

2023年04月19日

心疾患、脳血管疾患の一次予防の為の健診です。冠動脈疾患の包括的リスクアセスメントに加え、血管脈波検査による血管年齢、ABI検査による下肢動脈硬化疾患スクリーニング、心臓超音波検査、NT-proBNP検査にて、心機能評価、心臓弁膜症スクリーニングをします。

胸痛、動悸、息切れなどの症状はないが、心血管病のリスク評価、早期発見のためのスクリーニングご希望の方のための健診です。(平日、日曜日午後予約、所要時間 1時間 税込み22,000円)

なお、脳卒中、心臓病、その他の循環器病が、国民の疾病による死亡の原因と国民が介護を要する状態となる原因の主要なものとなっているなど、

循環器病が国民の生命及び健康にとって重大な問題となっている現状から、

2018年「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が発布されております。 循環器病対策 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

5月8日以降の発熱患者さん対応

2023年04月09日

5/8より新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更に伴って、発熱患者さんの外来診療体制が一部変更されます。 厚生労働省から「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制の移行及び公費支援の具体的内容について」(令和5年3月17日付け厚生労働省事務連絡) が出ておりますので、関連するところを要約します。 001080061.pdf (mhlw.go.jp)

「外来医療体制は、位置づけの変更により幅広い医療機関が新型コロナの患者さんを診療する体制に移行する」とあります。

「外来の感染対策につきましては、効果的かつ負担の少ない医療現場における感染対策として示された感染対策ガイドラインの範囲内で対応する」とあります。その中で「具体的には、院内のゾーニング・動線分離を空間的あるいは時間的に分離する」とあります。

当院は建物の構造上外来入り口が1か所の為、引き続き別の入り口の臨時スペースにて対応することで動線分離します。診察スペースとして簡易的であること、待合場所がないことなど制約がありますので、患者さんにはご承知いただきたいと思います。引き続き電話にて予約の後、受診をお願いいたします。

診療所の応召義務につきましては、「発熱等の症状を有する患者を受け入れるための適切な準備を行うこととし、それでもなお診療が困難な場合には、少なくとも診療可能な医療機関への受診を適切に勧奨すること」とあります。

当院では、上記理由にて臨時スペースにて一名ずつ予約診療しますので、予約枠に空きがない場合には対応できません。「東京都 発熱外来」にて検索されますと、東京都ホームページにマップ付きにて「診療・検査医療機関」が公表されておりますので、近隣の医療機関受診をご検討ください。なお、「診療・検査医療機関」は「外来対応医療機関」と名称変更されるとのことです。

抗原定性検査、核酸検査(NEAR法、PCR法)などの検査については、自己負担分の公費支援が終了します。また、初診・再診料に加え院内トリアージ実施料加算が継続されます。

新型コロナウイルス感染症の患者さんに、ゾコーバ、パキロビットなどの感染症治療薬を処方する場合、その薬剤費は全額公費支援が継続されます。

入院先の調整は、他の疾患と同様、外来医療機関において受け入れ先の医療機関を調整するとのことです。