クリニックブログ

帯状疱疹ワクチン 杉並区補助

2023年03月22日

杉並区HPによりますと、4月1日より帯状疱疹ワクチン接種費用の一部を補助するとのことです。

帯状疱疹予防接種の費用助成について|杉並区公式ホームページ (city.suginami.tokyo.jp)

ワクチンの有効性・安全性につきましては、杉並区HPに記載があります。

また、下記昨年6月26日のブログ記事も参考にされてください。

帯状疱疹は、神経に潜在するヘルペスウイルスの再活性化により発症します。再活性化の要因は明らかではありませんが、怪我、発熱、免疫抑制状態などがトリガーとなって発症する場合があります。最近では、新型コロナウイルスパンデミックと帯状疱疹発症の関連性が話題になっています。

帯状疱疹は、発症後なるべく早く抗ウイルス薬を内服することで重症化、後遺症を防ぐことができます。

加えて、50歳以上の方ではワクチンで予防することができます。ワクチンには従来型の弱毒生ワクチンとアジュバントを含む不活化ワクチンがありますが、2017年US ACIPの勧告では、不活化ワクチンを優先して推奨しています。

また、2018 CDC MMWRに弱毒生ワクチンと不活化ワクチンの有効性、安全性についてレポートがあります。 Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices for Use of Herpes Zoster Vaccines | MMWR (cdc.gov)

有効性 

不活化ワクチン  30,000人以上を2群に分け、50歳以上を3.2年、70歳以上を3.7年フォローした臨床試験にて、50歳代は96.6%、60歳代は97.4%、70歳以上では91.3%の有効性でした。また、帯状疱疹後神経痛予防の有効性は50歳以上で91.2%, 70歳以上で88.8%でした。

弱毒生ワクチン  50歳代対象の臨床試験では、1.3年のフォローで70%, 別の3.1年フォローの臨床試験では、60歳代で64%、70歳以上で38%の有効性でした。

安全性

不活化ワクチン、弱毒生ワクチンともに、臨床試験において重篤な副反応の頻度はワクチン群とプラセボ群で同等でした。不活化ワクチンでは、通常の生活を妨げるレベル(grade 3)の注射部位反応がワクチン群で9.4%, プラセボ群で3.1%でした。弱毒生ワクチンではgrade 3注射部位反応がワクチン群で0.9%以下でした。稀に全身の発疹、帯状疱疹、免疫低下例で生命を脅かす合併症の報告がありました。

診療時間の変更 4月1日より

2023年03月18日

昨今の生活様式の変化やコロナ禍後の医療ニーズに鑑み、4月1日より下記のように平日の診療時間を変更させていただきます。

診療時間 午前          午後          夜間

月 9:30-12:30     14:00-17:00     18:00-20:00

火 休診     休診       休診

水 8:30-12:30     14:00-17:00             –

木 9:30-12:30     14:00-17:00     18:00-20:00

金 8:30-12:30     14:00-17:00           -

土        –              13:00-17:00

日   9:00-11:30     13:00-15:00

平日 午前・午後の診療時間を延長します。待ち時間短縮のためご予約をお薦めしております。

水・金は朝8時半から、月・木は夜8時まで診療します。就業・就学にてお忙しい方などご利用ください。

土曜午後・日曜午前午後の診療時間に変わりありません。

睡眠時無呼吸、物忘れ相談も一般診療のなかで対応いたします。

健診・心エコー検査は電話でご予約ください。

発熱外来ご希望の方は、注意事項をご説明しますので電話にてご予約お願いいたします。

睡眠時間と高血圧

2023年03月09日

睡眠時間は、高血圧、肥満、糖尿病など生活習慣病と関連があるといわれています。

睡眠不足で血圧が上がることは以前が言われておりましたが、睡眠を4時間に制限すると血圧や心拍数が上昇することが報告されており、睡眠不足による交感神経緊張が原因と思われます。
高血圧は、睡眠時間が6時間未満の方で発症頻度が高く、8時間以上を超える場合も頻度が高いことが報告されています。

睡眠時に一定回以上呼吸停止がおこる睡眠時無呼吸症候群と高血圧との関連も指摘されており、睡眠時間と共に睡眠の質とも関連があるようです。睡眠の質の低下は、睡眠時の副交感神経亢進を妨げ、交感神経優位に自律神経のバランスを障害し、血圧上昇をおこすと思われます。

食事、運動とともに生活習慣病対策の一つとして、良質で適度な睡眠時間を得られるように、生活習慣改善をすることも重要に思います。

家庭血圧の測定

2023年02月15日

高血圧の診断・治療には、診察室血圧のみならず、家庭血圧の評価が必須です。診察室では交感神経緊張により血圧が高くなりがちであること、家庭で毎日、長期間測定することでより豊富な情報を得ることができるからです。

家庭血圧測定の際には、上腕にカフを巻くタイプの自動血圧計を使用します。カフは肘にかからないように2~3㎝上に巻き、カフの中央と心臓の高さが一致するようにします。

血圧は、静かで適当な室温(冬は暖房で暖めた部屋)の環境で、背もたれ付きの椅子に足を組まずに座って1~2分安静にした後に測定します。測定中は会話することなく、測定前に喫煙、飲酒、コーヒーなどカフェインを摂らないようにします。

血圧は、朝起床後1時間以内で、排尿後、服薬前、朝食前、座位1~2分安静後に測定します。

起床後測定するのは、交感神経緊張により早朝血圧が高い場合があるからです。また、服薬前で降圧薬の血中濃度が下がったタイミングの血圧を測定します。なお、一般にトイレを我慢しているときには交感神経緊張により血圧が上がり、食後は胃などに血液が集まり血圧が下がります。

血圧は1回か2回測定し、2回測定した場合にはその平均値を記録します。複数回血圧を測定して血圧が下がるのは、血管内皮よりNOが分泌され血管拡張がおこるからと言われています。

夜は就寝前に測定します。飲酒後、入浴後は血管が拡張し血圧が下がります。

新型コロナウイルス抗原検査キットの配布 東京都

2022年12月14日

都は、感染急拡大に伴う検査・受診の集中を緩和するため、医療機関を通じて、有症状者の方に、抗原定性検査キットを配布して御自身で事前に検査を実施いただく取組をしております。 医療機関を通じた有症状者への抗原定性検査キットの配布について 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

当院でも対応しておりますので、申し込み書に必要事項記載の上、診療時間内に来院ください。院内感染防止のため、クリニック前にて電話をお願いします。

【抗原定性検査キット配布申込書】
有症状者への抗原定性検査キット配布申込書(Word:29KB)
有症状者への抗原定性検査キット配布申込書(PDF:174KB)
※Word版とPDF版は同じ内容です。

<対象者>
〇 この抗原定性検査キットの配布は、「都内在住」かつ「新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる症状がある方(有症状者)」が対象です。
〇 有症状者のうち、主に重症化リスクの無い方(基礎疾患及び肥満(BMI30 以上)の無い方、妊娠されている可能性が無い方)への配布を想定しています。重症化リスクのある方は医療機関へ受診の御相談をしてください。
〇 検査キットを申し込んだ本人が必ず御使用ください(保護者等の方がご本人から検体を採取することはしないでください)。〇 検査キットの 譲渡や販売・転売は、絶対にしないでください。

インフルエンザワクチン接種

2022年12月13日

インフルエンザワクチン接種は予約なしで随時接種しております。

体調の良い時に受診ください。

今月に入り当院におきましても、A型インフルエンザの患者さんが数名おられました。

年末・年始の会食、旅行など、お休み前の接種をお薦めします。

コロナウイルス感染 発生届対象外の方

2022年09月27日

報道にありますように、9月26日より発生届の対象者が限定されました。

当院にて診断され発生届対象外の患者さんで、療養中の支援をご希望する場合、東京都陽性者登録センターに登録ください。 東京都陽性者登録センター 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)    東京都の支援として

1.My HER-SYS(マイハーシス)による健康観察      

2.食料品の配送
同居されている方や知人から買い物の支援を受けられない方、またはインターネット通販や宅配サービス等での食料品の調達が難しい方など、食料の調達が困難な方に療養中の食料品を配送しています。

3.パルスオキシメーターの貸し出し
パルスオキシメーターは、自宅療養中に、ご自身で血中酸素飽和度(SpO2)を測定する際に使用する医療機器です。

4.都の宿泊療養施設への入所
・コロナの症状がある方で、重症化リスクの高い基礎疾患のある方や、同居の家族に重症化リスクの高い基礎疾患のある方や妊婦がいて、早期に隔離が必要な方には、都が用意した施設での宿泊療養をお願いしています。
・宿泊療養施設には、看護師が24時間常駐し、健康観察・健康相談を行います。また、体調に変化がある場合には、医師にリモート相談を行い、必要に応じて医療機関を受診・入院できます。

体調不良や療養中の困りごとは、うちさぽ東京へ相談

0120-670-440   毎日24時間

なお、療養中に薬の追加処方が必要な場合には、電話診療にて対応し薬局に配送依頼しております。

永福町 すずかわ循環器内科

新型コロナウイルス オミクロン株対応ワクチン

2022年09月27日

杉並区においても今週よりオミクロン株対応ワクチンの接種が始まっております。

当院でも、9月28日(水)よりファイザー社製ワクチンの接種を開始しますので、3回目/4回目接種券をお持ちの方で接種ご希望の際には、杉並区予約コールセンター/予約サイトにてご予約下さい。

月、水、木曜日は19時、金曜日は8時、土曜日は16時、日曜日は11時、14時頃の接種枠を杉並区予約サイトに開放しております。

永福町 すずかわ循環器内科

杉並区新型コロナワクチン接種コールセンター
電話:0120-023-015(フリーダイヤル)
受付時間:午前9時~午後5時
〔土日祝日を含む〕

コロナワクチン接種予約専用サイト
受付時間:24時間
   

杉並区|新型コロナワクチン接種インフォメーション (vaccine-info-suginami.org)

新型コロナウイルス感染拡大

2022年08月02日

都内では大規模な感染拡大が続き、発熱外来の予約が益々取りづらくなっております。

発熱外来ひっ迫に対応する国の方針、当院の現状を踏まえ、より多くの方に検査機会をご提供し、高齢者・重症化リスクの高い方により優先的に受診いただけるよう、当院発熱外来ご予約の際に以下の事項にご留意いただけますと幸いです。

①重症化リスクの低い20-40歳代(順次拡大)で症状のある方は、東京都の無償配布抗原検査キットによる自主検査をご検討下さい。 発熱等の症状がある方のための検査キット申込サイト (tokyo-onsettestkit.jp)

陽性の場合には、ご自身で陽性者登録センターに登録することもできます。オミクロン株による感染拡大の現状で、高齢者、リスクの高い患者さんをより早期に診断し、ご希望の方には重症化を防ぐ経口薬を処方する必要があります。

②発熱外来のご予約は、院内感染防止、検査精度確保のため電話にてお願いいたします。

時々ネットにてご予約いただき、電話連絡なく通常外来に入ってこられる患者さんがおられます。院内には高齢の患者さん、心筋梗塞後の患者さんなど重症化リスクの高い患者さんがおられる場合があります。対応する受付事務にも感染リスクがあります。また、院内感染リスクを下げるため、当院でのPCR検査は唾液検体を用いております。検査精度維持のため受診前に注意事項をご説明しております。

③新型コロナ感染症に係る一般的なご質問の場合には、東京都の相談窓口をご利用いただけますと幸いです。https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tosei/news/tomin.htm

当院は、電子カルテによるサポートにて1名の事務担当にて運営しておりますが、7月初旬より診療時間中発熱外来問い合わせの電話が途切れることなくあり、電話回線を開けておく必要があります。また、外来受診中の患者さんに優先的に対応する必要がございます。

④早い時間帯で翌日まで受診予約が埋まる場合があります。ご予約の際にはキャンセルのないようお願いいたします。

毎日何名かの方が、事前連絡なくキャンセルされています。多くの方からの受診依頼をやむなくお断りしているなかで医療資源のロスを招きます。また、予約時に注意事項のご説明などに時間を使っておりますが、その時間もロスとなります。

⑤予約時間にあわせてご来院いただくようにお願いいたします。

発熱外来は、院内感染防止のため臨時専用スペースにて1名づつ対応しており、受付・登録、問診、抗原検査/PCR検査、院内処方、会計で概ね15分程度要します。予約は15分枠でお取りしていますので、遅れて来られますと次の方をお待たせすることになります。臨時スペースは空調がありますが、早く来られても暑い中お待ちいただくところがございません。

新型コロナウイルス感染者の急増

2022年07月26日

新型コロナウイルス感染者が急増し、更に発熱外来の予約が取りづらくなっております。

オミクロン株が主流の現状では、重症化リスクが高くない場合、薬局などにて体外診断用抗原検査キットを購入し、自宅にて自主検査をお薦めします。報道によりますと、政府は検査キットの無償配布を検討しているようです。濃厚接触者の場合には、東京都が無償配布しています。

検査陽性の場合には、オンライン診療にて確定診断、対症薬処方、保健所届出ができます。

検査陰性の場合、偽陰性が疑われる際には、発熱外来受診にて検査感度の高いPCR検査をお薦めします。PCR検査にて陰性で、発熱など症状が継続する場合には、精査・治療のため再受診をお勧めします。細菌感染症による発熱など入院治療が必要な場合があります。

高齢、重症化リスクがある場合には、発熱外来受診し抗原検査をお薦めします。陽性の場合には、重症化を予防する内服薬などによる治療や入院治療をお薦めします。

なお、 当院におきましても発熱外来問い合わせの電話を連日数多くいただいております。当院では、院内感染防止のため臨時スペースにてお1人づつ予約診療しており、受付、問診、抗原検査/PCR検査、処方、会計にて通常15分程度を要します。一般外来、予約検査等と一部並行して診療しておりますが、対応できる発熱患者さんの数には残念ながら物理的に限りがございます。