新型コロナウイルス感染拡大
2022年08月02日
都内では大規模な感染拡大が続き、発熱外来の予約が益々取りづらくなっております。
発熱外来ひっ迫に対応する国の方針、当院の現状を踏まえ、より多くの方に検査機会をご提供し、高齢者・重症化リスクの高い方により優先的に受診いただけるよう、当院発熱外来ご予約の際に以下の事項にご留意いただけますと幸いです。
①重症化リスクの低い20-40歳代(順次拡大)で症状のある方は、東京都の無償配布抗原検査キットによる自主検査をご検討下さい。 発熱等の症状がある方のための検査キット申込サイト (tokyo-onsettestkit.jp)
陽性の場合には、ご自身で陽性者登録センターに登録することもできます。オミクロン株による感染拡大の現状で、高齢者、リスクの高い患者さんをより早期に診断し、ご希望の方には重症化を防ぐ経口薬を処方する必要があります。
②発熱外来のご予約は、院内感染防止、検査精度確保のため電話にてお願いいたします。
時々ネットにてご予約いただき、電話連絡なく通常外来に入ってこられる患者さんがおられます。院内には高齢の患者さん、心筋梗塞後の患者さんなど重症化リスクの高い患者さんがおられる場合があります。対応する受付事務にも感染リスクがあります。また、院内感染リスクを下げるため、当院でのPCR検査は唾液検体を用いております。検査精度維持のため受診前に注意事項をご説明しております。
③新型コロナ感染症に係る一般的なご質問の場合には、東京都の相談窓口をご利用いただけますと幸いです。https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tosei/news/tomin.htm
当院は、電子カルテによるサポートにて1名の事務担当にて運営しておりますが、7月初旬より診療時間中発熱外来問い合わせの電話が途切れることなくあり、電話回線を開けておく必要があります。また、外来受診中の患者さんに優先的に対応する必要がございます。
④早い時間帯で翌日まで受診予約が埋まる場合があります。ご予約の際にはキャンセルのないようお願いいたします。
毎日何名かの方が、事前連絡なくキャンセルされています。多くの方からの受診依頼をやむなくお断りしているなかで医療資源のロスを招きます。また、予約時に注意事項のご説明などに時間を使っておりますが、その時間もロスとなります。
⑤予約時間にあわせてご来院いただくようにお願いいたします。
発熱外来は、院内感染防止のため臨時専用スペースにて1名づつ対応しており、受付・登録、問診、抗原検査/PCR検査、院内処方、会計で概ね15分程度要します。予約は15分枠でお取りしていますので、遅れて来られますと次の方をお待たせすることになります。臨時スペースは空調がありますが、早く来られても暑い中お待ちいただくところがございません。
新型コロナウイルス感染者の急増
2022年07月26日
新型コロナウイルス感染者が急増し、更に発熱外来の予約が取りづらくなっております。
オミクロン株が主流の現状では、重症化リスクが高くない場合、薬局などにて体外診断用抗原検査キットを購入し、自宅にて自主検査をお薦めします。報道によりますと、政府は検査キットの無償配布を検討しているようです。濃厚接触者の場合には、東京都が無償配布しています。
検査陽性の場合には、オンライン診療にて確定診断、対症薬処方、保健所届出ができます。
検査陰性の場合、偽陰性が疑われる際には、発熱外来受診にて検査感度の高いPCR検査をお薦めします。PCR検査にて陰性で、発熱など症状が継続する場合には、精査・治療のため再受診をお勧めします。細菌感染症による発熱など入院治療が必要な場合があります。
高齢、重症化リスクがある場合には、発熱外来受診し抗原検査をお薦めします。陽性の場合には、重症化を予防する内服薬などによる治療や入院治療をお薦めします。
なお、 当院におきましても発熱外来問い合わせの電話を連日数多くいただいております。当院では、院内感染防止のため臨時スペースにてお1人づつ予約診療しており、受付、問診、抗原検査/PCR検査、処方、会計にて通常15分程度を要します。一般外来、予約検査等と一部並行して診療しておりますが、対応できる発熱患者さんの数には残念ながら物理的に限りがございます。
新型コロナウイルス感染者の増加
2022年07月08日
東京では、新型コロナウイルス感染者が急増し、発熱外来の予約が取りづらくなっております。
薬局で「体外診断用」抗原検査キットを購入し自宅にて自主検査陽性の際には、 軽症、重症化リスクのない場合、オンライン診療でも確定診断、保健所に発生届、解熱剤などの対症薬の処方ができます。
また、同居家族がコロナ陽性の場合などには、濃厚接触の方が発症した場合に自主検査できるよう、東京都が抗原検査キットを配布しています。 濃厚接触者となられた方のための検査キット申込サイト (tokyo-testkit.jp)
抗原検査キットで自主検査陽性の場合には、写真撮影するなどして(オンライン)受診の際に提示してください。追加検査する必要なく、確定診断、保健所に発生届、対症薬の処方、61歳以上/ハイリスクの場合には「重症化予防のための経口薬」の処方が可能です。
帯状疱疹ワクチン
2022年06月23日
帯状疱疹は、神経に潜在するヘルペスウイルスの再活性化により発症します。再活性化の要因は明らかではありませんが、怪我、発熱、免疫抑制状態などがトリガーとなって発症する場合があります。最近では、新型コロナウイルスパンデミックと帯状疱疹発症の関連性が話題になっています。
帯状疱疹は、発症後なるべく早く抗ウイルス薬を内服することで重症化、後遺症を防ぐことができます。
加えて、50歳以上の方ではワクチンで予防することができます。ワクチンには従来型の弱毒生ワクチンとアジュバントを含む不活化ワクチンがありますが、2017年US ACIPの勧告では、不活化ワクチンを優先して推奨しています。
また、2018 CDC MMWRに弱毒生ワクチンと不活化ワクチンの有効性、安全性についてレポートがあります。 Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices for Use of Herpes Zoster Vaccines | MMWR (cdc.gov)
有効性
不活化ワクチン 30,000人以上を2群に分け、50歳以上を3.2年、70歳以上を3.7年フォローした臨床試験にて、50歳代は96.6%、60歳代は97.4%、70歳以上では91.3%の有効性でした。また、帯状疱疹後神経痛予防の有効性は50歳以上で91.2%, 70歳以上で88.8%でした。
弱毒生ワクチン 50歳代対象の臨床試験では、1.3年のフォローで70%, 別の3.1年フォローの臨床試験では、60歳代で64%、70歳以上で38%の有効性でした。
安全性
不活化ワクチン、弱毒生ワクチンともに、臨床試験において重篤な副反応の頻度はワクチン群とプラセボ群で同等でした。不活化ワクチンでは、通常の生活を妨げるレベル(grade 3)の注射部位反応がワクチン群で9.4%, プラセボ群で3.1%でした。弱毒生ワクチンではgrade 3注射部位反応がワクチン群で0.9%以下でした。稀に全身の発疹、帯状疱疹、免疫低下例で生命を脅かす合併症の報告がありました。
動脈硬化予防の食事
2021年12月13日
動脈硬化を予防し、しなやかな血管を維持するためには、食生活・生活習慣の見直しが不可欠です。動脈硬化学会より勧めらています「ザ・ジャパン・ダイエット」は、伝統的な和食の良いところを取り入れ、減塩にも工夫した食事ですが、最近のNHK「今日の健康」に取り上げられおります。
動脈硬化の予防に役立つ「ザ・ジャパン・ダイエット」 ポイント・基本の献立例 | NHK健康チャンネル
積極的にとる食品
魚、大豆・大豆製品、緑黄色野菜を含む野菜、海藻、きのこ、こんにゃく
特にさば、いわし、さんまなど青背の魚に多いn-3系多価不飽和脂肪酸、大豆製品に多いn-6系多価不飽和脂肪酸は脂質異常症を改善します。水溶性食物繊維が豊富な大豆製品、野菜、海藻、きのこ、こんにゃくは、コレステロールの吸収を抑えます。
控える食品
脂身の多い肉や動物脂、鶏の卵、砂糖や果糖を含む清涼飲料や菓子、アルコール飲料
動物性脂肪に多い飽和脂肪酸は、LDLコレステロールを増やします。砂糖、果糖、アルコール飲料は、カロリー過多より肥満につながり、中性脂肪が増える原因となります。
主食のごはん、パンには、 水溶性食物繊維を含む未精製の穀類、雑穀、麦を増やします。
果物は水溶性食物繊維やビタミンCが豊富ですので、果糖の少ないかんきつ類やキウイなどがおすすめです。乳製品はカルシウム、ビタミンDが豊富ですが、動物脂を含むので適当な量をとり、生クリームは避けるほうが良いです。
だしや薬味を使うなど味付けを工夫して、減塩・うす味にすることで、高血圧を予防します。特に、高血圧の家族歴がある場合注意が必要です。