2021ー22年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方
2021年10月08日
感染症学会より今年のインフルエンザワクチンに関する考え方が出ておりますので、まとめました。
2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方|ガイドライン・提言|日本感染症学会 (kansensho.or.jp)
感染症学会は、今年もインフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨しており、その理由として、昨年インフルエンザに罹患した人は極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されておらず、この状況下で海外よりウイルスが持ち込まれた場合大きな流行を起こす可能性をあげています。
また、今年の秋以降新型コロナウイルスによる新規患者が発生することが予想されている中、ワクチンで予防できる疾患については可及的に接種を行い、医療機関への受診を抑制することも重要とあります。
インフルエンザワクチン接種の時期につきましては、インフルエンザシーズンの時期と現行のワクチン効果の減弱を考慮して、10月末までには実施することを推奨しています。
インフルエンザに罹患した場合の合併症のリスク因子として、6か月以上5歳未満、65歳以上、気管支喘息など慢性呼吸器疾患、心血管疾患、慢性腎・肝・血液・代謝(糖尿病など)疾患、神経筋疾患、薬剤によるものを含め免疫抑制状態、妊婦、長期療養施設の入所者、著しい肥満、アスピリンの長期投与患者、がん患者をあげ、これら因子を有する人を含め、生後6か月以降で禁忌でない方すべて(因子を有する方々に接する医療従事者や介護者を含む)にワクチン接種を推奨しています。