クリニックブログ

動脈硬化予防と食事

2020年04月23日

医食同源ともいわれますが、脳心血管病の予防のため高血圧、糖尿病、脂質異常症などの治療には毎日の生活習慣・食習慣がとても重要です。以前から日本料理や地中海料理は動脈硬化の予防に好ましいといわれてきました。

日本料理は、健康的であるとともに美しい文化として国際的にも注目されていますが、過去には塩分が多く高血圧症・脳出血との関連が指摘されました。動物性脂肪の多いファストフード、糖質の多い清涼飲料と若年の肥満症、糖尿病の関連など食習慣の欧米化も以前から注視されているところです。

さて、動脈硬化予防のための健康的な食様式として、「The Japan Diet」を日本動脈硬化学会が推奨しています。http://www.j-athero.org/general/pdf/TJD_digest.pdf

1.肉の脂身、動物脂、鶏卵、清涼飲料や、菓子などの砂糖や果糖を含む加工食品、アルコール飲料を控える。

2.魚、大豆・大豆製品、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻・きのこ・こんにゃくを積極的にとる

3.精製した穀類を減らして未精製穀物や雑穀・麦を増やす

4.甘味の少ない果物と乳製品を適度にとる

5.減塩して薄味にする

基本的には食事指導のなかで以前から推奨されてきたものですが、昨今さまざまなダイエット、健康食品がメディア、インターネットで紹介されるなか、順番にご説明をします。