心不全と新型コロナウイルス感染症
2020年04月23日
日本心不全学会のHPを参考に、心不全の患者さん向けに日常生活での注意点を以下にまとめました。
- 椅子や机など、身の回りにあるものをうまく利用して、自宅での運動を心がけましょう。好きな音楽はしばしば有効です。
- 心不全治療薬はもしもにそなえて十分な量を確保。余裕をもって次回分の処方をかかりつけ医にしていただく。
- 利尿剤、β遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬など現在の薬物治療と用量を守るように心がけましょう。
- 薬の自己調節はしないでください。息切れがひどくなったなどの症状がある場合は、かかりつけ医/主治医に電話して相談しましょう。利尿剤などの薬の調整や、病院への受診の必要性については、電話での連絡だけで判断できることが多いです。
- β遮断薬など心拍数を下げる薬は急に中止しないようにしましょう。抗炎症薬(NSAIDs)は避けるべきです。
- 次のような症状がある場合は、入院して集中的な観察が必要な場合がありますので、医師の診察を受けてください:胸痛、不規則または速い心拍数、進行性の息切れ、激しい咳、めまい、失神。
- 新型コロナウイルスの二次感染のリスクが高いため、季節性インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を受けるようにしましょう。
- 定期受診は、症状が落ち着いていればオンライン診療での対応を検討しましょう。
- 新型コロナウイルス感染の疑いのある患者さんと直接接触した場合は、自主隔離し保健所の指示に従ってください。
- 風邪やインフルエンザにかかったと思ったら、ウイルスの拡散を防ぐためにマスクを使用しましょう。
杉並区 永福町のすずかわ循環器内科では、オンライン診療、肺炎球菌ワクチン接種のご要望にお応えしています。
日本心不全学会HP:http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/20200417.html