クリニックブログ

肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの併用効果

2020年03月02日

肺炎球菌ワクチンはインフルエンザに罹患した際に肺炎球菌性肺炎、侵襲性肺炎球菌感染症の併発を予防すると考えられています。

比較的最近のメタ解析論文*では、高齢者において肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンに併用した場合、肺炎、死亡抑制についてそれぞれ15%、19%の相加効果が報告されています。

杉並区では高齢者 肺炎球菌定期ワクチンの公費助成をしています。
令和元年度対象の方は今月いっぱいが助成期間とまりますので、未接種の方は接種をおすすめします。

詳しくは杉並区ホームページをご覧ください。
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kenko/yobouseshu/1004809.html

*Expert Rev Vaccines. 2018 Jul;17(7):653-663. doi: 10.1080/14760584.2018.1495077. Epub 2018 Jul 16.
Effectiveness and safety of dual influenza and pneumococcal vaccination versus separate administration or no vaccination in older adults: a meta-analysis.
Yin M1, Huang L1, Zhang Y1, Yu N2, Xu X1, Liang Y1, Ni J1.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29961353