心不全の発症予防
2020年04月22日
心疾患による死亡は癌に続き2番目ですが、その中で心不全による死亡が最も多いといわれています。
心不全は急性心不全の発症を繰り返し、徐々に身体機能の低下がおこりQOLの低下、要介護と進行し健康寿命に大きくかかわります。
従って、心筋梗塞、脳卒中と同様に、発症前の心不全リスクの評価・治療介入、急性心不全の発症予防・早期治療介入が肝要です。
心不全初期では、坂道、階段、荷物運びなど労作時の息切れや動悸、易疲労感を感じますが、安静時は無症状です。
重症化すると、横になって心臓へ戻る血液が増加すると息苦しくなり(夜間発作性呼吸困難、起坐呼吸)、安静時でも動悸、息苦しさを感じるようになります。
体の静脈うっ血により、食欲不振、便秘、下腿浮腫、体重増加などがおこります。
また、心拍出量低下による易疲労感、脱力感、腎血流低下による尿量減少、夜間頻尿・多尿、四肢冷感などが生じます。
高血圧、糖尿病などの心不全リスクのある方、左室肥大、心臓弁膜症、心筋梗塞などの既往のある方、上記症状早期にあるかたは心不全発症予防・急性増悪予防のため、かかりつけ医の受診をおすすめします。
杉並 永福町のすずかわ循環器内科は、(在宅)勤務後も受診できるよう平日夜9時まで診療しています。また、新型コロナウイルス感染リスクのため受診が中断している方などのためオンライン診療にも対応します。