クリニックブログ

インフルエンザ流行時期とワクチン

2020年08月29日

感染研、厚労省結核感染症課より、2019/2020シーズンのインフルエンザについて報告されています(感染研ホームページ)。今年は新型コロナウイルス対策の行動変容、公衆衛生対策のため従来と異なる可能性がありますが、ワクチン接種にあたり参考になるかと思います。

昨シーズンの流行開始時期はやや早く11月下旬で、ピークは12月下旬から1月上旬でした。通常ワクチン接種後免疫応答まで約2週間かかりますので、11月上旬までには接種が望ましいと思われます。

今年の冬発熱時には、感冒、インフルエンザ、新型コロナウイルス等の鑑別が必要になりますが、臨床症状から鑑別は難しく、インフルエンザウイルスの感染・重症化予防の観点でワクチン接種が推奨されます。

接触確認アプリ(COCOA)とPCR検査

2020年08月23日

接触確認アプリより通知がある場合のPCR検査についてメディア報道がありました。

接触確認アプリより「濃厚接触可能性の通知」がある場合には、COCOAアプリを開いてください。

アプリを開き「陽性者との接触が確認されました」と表示がある場合には、「帰国者・接触者相談センター」にご連絡ください。PCR検査(行政検査)の対象になり、自己負担なく検査が受けられるとのことです。

アプリを開き、「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示される場合には、PCR検査(行政検査)の対象になりません。ご不明な場合には「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせください。

接触確認アプリ利用者向けQ&A

問21  接触確認アプリを利用しているAndroid搭載のスマホで、「今週のリマインダー 新型コロナウイルス 接触確認アプリで濃厚接触の可能性を通知するシステムがオンになりました」という太陽のようなマークのついたプッシュ通知が表示されました。これは何ですか。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html#Q21

無症状の方向け 新型コロナPCR検査陰性確認

2020年08月05日

永福町 内科 すずかわ循環器内科では、就業、海外留学・出張、地方出張・帰省の際などで、PCR検査陰性確認が必要な方々のご要望に、自由診療・健診にてお応えしています。電話にてご予約ください。

陰性確認が目的の検査ではありますが、都内では感染拡大しており検査時感染防止のため飛沫飛散の可能性が低く、無症状者におきましても鼻咽頭スワブによる検査と感度が同等とされております「唾液」による検査を実施しています。

感染後のウイルス増殖、唾液へのウイルス分泌のタイミングなどから、PCR検査には偽陰性の可能性が残りますが、普段から3密での飛沫暴露を避けマスク、手指消毒を励行した上で症状がなく検査陰性であれば、検査時点でウイルスに感染している可能性は極めて低いと考えられます。

陰性確認後も引き続き基本的な感染防止対策を続けていただきたいと思います。

外注検査ですので、検査実施後翌々日の朝検査会社よりファックスによる結果報告を電話にてご連絡します。なお、日曜日検査の場合は、水曜日朝の結果報告になります。

電話連絡同日夜検査会社の検査結果報告書、クリニックより検査結果報告書/英文検査陰性証明書をレターパックにて投函・郵送します。海外渡航などで文書をお急ぎの場合はクリニックで受け取られてください。

杉並区 区民健診

2020年08月05日

8月1日より区民健診が始まっています。

慢性疾患などで病院・クリニックに普段通院されない方におかれましては、特にこの機会に健診をおすすめします。

永福町 内科 すずかわ循環器内科では平日15時から17時、日曜日13時から15時にて一名づつ30分枠の予約にて、院内感染防止に留意して健診のご要望に対応いたします。

また、7:30から9時の涼しい時間帯でも対応できますので、電話にてご予約ください。

睡眠時無呼吸症候群 日本人患者さんの特徴「いびき」

2020年07月01日

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の大多数は閉塞性睡眠時無呼吸で、典型的な患者像として肥満傾向の男性で日中傾眠を感じる方を思い浮かべます。

ところが、最近の国内報告では、国内のSAS患者の4割は肥満ではなく、約半数は日中傾眠を感じていないとのことです。一方で、基本症状は「いびき」であり、中等症以上の成人閉塞型SASの国内有病率は900万人と言われています。

SASは、高血圧、糖尿病などの生活習慣病と高頻度に合併し、虚血性心疾患、心不全の発症リスクとなり、予後悪化と関連します。無呼吸時の一過性低酸素状態とそれに続く再酸素化・酸化ストレスが血管内皮を障害し炎症をおこすと考えられています。

特に高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙者の患者さんで、「いびき」がひどく「朝起きた時に頭痛がする」ような場合には、自宅でできるSASの簡易検査をおすすめします。        永福町 内科 すずかわ循環器内科

ご家族の生活習慣病健診

2020年06月17日

永福町 内科 すずかわ循環器内科は、関連学会・団体作成の感染拡大予防ガイドラインに沿って、各種健診を実施しています。雇用者ご家族の生活習慣病健診もご利用ください。
https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/f8d65ba5211ac598cfee668b6a385c48.pdf

なお、当院は福利厚生倶楽部(リロクラブ)「健診」メニュー登録されております。福利厚生俱楽部(リロクラブ)会員ご家族の皆さんもご利用ください。

院内感染予防対策

2020年06月11日

永福町 内科 すずかわ循環器内科では、国立感染症研究所  国立国際医療研究センター 国際感染症センター 作成の感染管理指針に沿って、院内感染予防対策を実施しています。


「1.新型コロナウイルス感染症と疑われる患者を診察して感染」することを防ぐため、新型コロナウイルス感染症の疑いがある人の診察時の感染予防策を徹底する。


「2.新型コロナウイルス感染症と疑われていない患者から感染」することを防ぐため、原則として以下の対応をとる。
・外来患者の待合室では、発熱や呼吸器症状を訴える患者とその他の患者、または発熱や呼吸器症状を訴える患者同士が、一定の距離を保てるように配慮する。待合室では全ての患者さんに、手指消毒・マスクを着用いただく。
・標準予防策を遵守する。診察時には常にサージカルマスクを着用し、患者さん一人毎に手指衛生を徹底する。サージカルマスクや手袋などを外す際には、それらにより環境を汚染しないよう留意しながら外し、所定の場所に破棄するとともに、手指衛生の前に目や顔を触らないように注意する。
・風邪の症状や発熱、強いだるさ(倦怠感)、息苦しさ(呼吸困難)がある患者さんは発熱外来受診を促す。事前連絡なく該当患者さんが来院された場合には迅速に隔離し、発熱外来に紹介する。


「3.市中や医療従事者間での感染」することを防ぐため、以下に示すことに注意しつつ、高リスクな環境(3つの密)を徹底的に避ける。
・院内では院内感染対策を徹底し、事務室や医療者控室では、密集を避けて換気する。医療機器等実用機器はこまめに消毒する。
・集団で食事をする際にはリスクがあることを認識する。
・健康管理に注意し、発熱や呼吸器症状を呈した場合には診療行為を行わずに休職するようにするとともに、症状が続く場合には職場や保健所に連絡する。


参考)新型コロナウイルス感染症に対する感染管理
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9310-2019-ncov-01.html

新型コロナウイルスIgG抗体検査

2020年06月03日

一般にウイルスに感染するとまずIgM抗体が免疫細胞で産生され、その後約二週間でIgG抗体が産生されます。従ってIgG抗体を血中に保有する場合、過去にそのウイルスに感染したと考えられます。通常IgG抗体を保有すると、そのウイルスに免疫ができたと考えられ、再感染を防ぎ、感染しても重症化が回避されます。季節性インフルエンザなどのワクチンはこの免疫作用を利用しています。

新型コロナウイルスの抗体検査は種々ありますが、それらの精度・臨床的有用性について検討中です。

永福町 内科 すずかわ循環器内科では、CLIA法のIgG抗体検査を外注検査(健診・自費診療)にて実施しています。既感染の有無の確認をすることによって、それぞれの方の感染防止対策の検証の参考になります。

抗体陽性の場合には無症候な場合も含め既感染と考えられますが、検出された抗体の生理機能(中和抗体か?)、抗体の保有期間など臨床的意義については未確立です。

循環器系の症状(3) 息切れ

2020年05月28日

息切れは、呼吸が苦しく、激しい運動をした際のように呼吸が「ぜーぜー、はーはー」と激しく、速くなった状態を指します。身体が必要とする酸素の供給に、心肺機能が追い付かない時の症状の一つです。成人の呼吸数は12-18回/分程度ですが、24回/分以上になり頻呼吸のため会話ができない場合もあります。階段の昇降や、掃除・洗濯など日常生活レベルの身体活動で、息切れが感じる際には、循環器、呼吸器系の病気のことがあります。

突然おきた息切れには注意が必要で、30分以上続く胸部絞扼感(胸を締め付けられたような胸痛)や、胸部圧迫感(重い重石を乗せられたような胸痛)を伴う場合には心筋梗塞、突然の胸の痛みと共に息切れが起きる場合には肺塞栓症(経口避妊薬服用中や災害時の車中避難の時、エコノミー症候群など)や気胸などの鑑別が必要です。

高血圧症、腎不全、心臓弁膜症や心筋症のような心疾患があって、体重増加、足のむくみなどを伴って息切れがある場合には、心不全の場合があります。原因疾患の鑑別、治療と共に、利尿剤などで心不全の治療をする必要があります。心不全では症状増悪した急性心不全を起こさないよう予防治療することが肝要です。

発作的に咳や喘鳴を伴って息苦しい場合には、気管支喘息の場合があります。喘息では、気管支の炎症、攣縮のため息が吐きづらくなります。逆に空気が薄く感じ、息が吸い込みにくく、強い不安感を伴う場合には、パニック症候群や過換気症候群の場合があります。こういった場合には、ゆっくりとした呼吸で息をしっかりはくことで症状改善する場合があります。

長い喫煙歴があり、慢性的に咳がでる、体重減少を伴う場合にはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の場合があります。この場合、まず禁煙が必須です。

息切れには様々な疾患が原因にあり、心身不調のサインです。原因の鑑別と治療が必要です。

新型コロナウイルス感染症と肺炎球菌感染症

2020年05月26日

ご存じのように、東京都におきましても緊急事態宣言が解除されました。ウイルスが消滅したわけではありませんので、引き続き感染予防対策が求められています。第二波の可能性、準備も指摘されています。

さて、中国からの症例報告*をみますと、257例のCOVID-19感染患者で混合感染の有無を調べたところ 242例(94.2%)で細菌を中心に混合感染が確認され、そのなかで肺炎球菌が最も高頻度でした。

季節性インフルエンザでも同様の傾向がみられ、比較的最近のメタ解析論文では、高齢者において肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンに併用した場合、肺炎、死亡抑制についてそれぞれ15%、19%の相加効果が報告されています。

新型コロナウイルスワクチンは開発中ですが、現状実施できることの一つとして、5年ごとの接種対象の方はこの時期に肺炎球菌ワクチン接種をおすすめします。

*Co-infection with respiratory pathogens among COVID-2019 cases Xiaojuan Zhua,1, Yiyue Gea,1, Tao Wua, Kangchen Zhaoa, Yin Chena, Bin Wua, Fengcai Zhua, Baoli Zhua,b,*, Lunbiao Cuia, Virus Research Volume 285, August 2020

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7213959/

杉並区 高齢者肺炎球菌予防接種

https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kenko/yobouseshu/1004809.html

ご希望がありましたら、電話あるいはウエブ予約よりお申込みください。

https://suzukawa-clinic.jp/vaccination.html