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新型コロナワクチン接種

2021年05月14日

医療従事者に続き、高齢者のワクチン接種が始まっております。高齢者が感染すると重篤化するリスクがありますので、感染・発症予防することが肝要です。

大規模集団接種、区が実施する集団接種、診療所の個別接種など様々な機会が用意されています。一部予約で混乱が起きておりますが徐々にプロセスが加速するものと期待しています。

杉並 永福町 すずかわ循環器内科でも、一般/専門外来、専用スペースでの発熱/PCR外来に加え、5/10より新型コロナワクチン外来を始め、地域の医療ニーズにお応えしています。

新型コロナワクチン接種準備

2021年04月01日

都内の感染者が再度増加傾向にあります。大人数でのマスクを外した会食を避けるなど基本的な感染対策を継続しておられることと思います。

さて、国、杉並区の新型コロナワクチン接種スケジュールが厚労省/杉並区ホームページなどに開示されています。

新型コロナワクチンの接種についてのお知らせ|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

新型コロナワクチン接種について(3年4月1日更新)|杉並区公式ホームページ (city.suginami.tokyo.jp)

杉並区では、医療従事者に続き65歳以上の方々には、4月下旬以降に接種券が発行・送付され、5月以降順次ワクチン接種が実施されるとのことです。

その後、64歳以下で基礎疾患のある方、高齢者施設等での業務に従事している方など国から順次区に通知があるとのことです。

基礎疾患を有するものの範囲については、厚労省ホームページ 000756894.pdf (mhlw.go.jp) に説明があります。

例えば、当院に通院しておられる患者さんでは、

ー慢性の呼吸器の病気

ー慢性の心臓病(高血圧を含む)

ー慢性の腎臓病

ー慢性の肝臓病(肝硬変等)

ーインスリンや飲み薬で治療中の糖尿病、又は他の病気を併発している糖尿病

ー免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)

ーステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている

ー免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患

ー睡眠時無呼吸症候群

ーBMI30以上の肥満の方

など該当される方がおられます。

なお、この範囲については厚労省部会にて検討・見直すことがあるとのことです。

新型コロナワクチン接種について杉並区の問い合わせ先は下記です。

杉並区新型コロナワクチン接種コールセンター(3月15日開設)
電話:0570-666-542
受付時間:午前9時~午後5時

スギ・ヒノキ花粉症

2021年01月25日

新型コロナウイルスの感染拡大が続いておりご不安のことと思います。

会食などでマスクを外した会話をさけるなど「 感染リスクが高まる「5つの場面」|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 (corona.go.jp) 」を念頭に個人でできる感染対策、公衆衛生対策を継続しておられることと思います。国内でもワクチンの承認が近づいてきたようですので期待しています。

さて、今年もスギ・ヒノキ花粉症の時期が近づいてきました。特に症状の重い患者さんは毎年苦しんでおられます。鼻をかんだり眼をこすったり、ウイルスの感染機会が高まります。手洗いを徹底するとともにマスクの着用、花粉飛散時期早めより内服治療をお勧めします。

新型コロナ感染症 臨床症状

2020年12月18日

内科学会雑誌に新型コロナ感染症が特集され、内科学会HPにて公開されています。https://www.naika.or.jp/activity/covid-19/nichinaishi-109-11-article/ 日常臨床に関連あるところを一部ご紹介します。

新型コロナウイルス感染初期には、無症状を含め多彩な臨床症状を呈しますが、感染後1~14日(5日前後が多い)の潜伏期の後感冒様症状等で発症することが多いとされています。
すなわち、初期には「発熱」「咳嗽」「咽頭痛」「鼻汁」「頭痛」「倦怠感」の症状が多く、「味覚・嗅覚障害」を伴うこともあります。

若年者の多くが「無症状」を含め軽症である一方、高齢者においては重症化しやすく、慢性呼吸器疾患、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満等のある患者さんの重症化率が高いといわれています。

新型コロナウイルス感染症では、無症状感染者の鼻咽頭、鼻腔ならびに唾液からもウイルスが検出されます。感染可能時期は、発症2日前から発症後7~10日程度であり、発症直前から発症後間もない時期の感染性が非常に高い。

職場などで感染者が発生した際には、症状発症の2日前に濃厚接触がある場合、濃厚接触者は接触より5日前後で発症する可能性が高く、発症2日前から感染性を有していると考えられます。

新型コロナウイルス感染症 検査の指針

2020年10月06日

インフルエンザ流行に備えた検査体制の整備として、厚労省より「新型コロナウイルス感染症病原体検査の指針」が示されました。 https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/855/20201002sisinryuuiten.pdf

指針によりますと、迅速・スムーズな診断・治療につなげるべく、簡易抗原定性キットを利用した検査体制整備を、各自治体に求めています。

また、検査の流れとして、発熱患者さんは「かかりつけ医・近医」に電話相談の上診療・検査が可能な医療機関を受診するとしています。

一般の診療所では、院内感染を防止するためにオンライン診療の利用も有用ですが、検査が必要な場合には感染防止対策をとった上対面診療・院内検査にて、インフルエンザについては「鼻かみ液を検体とした抗原定性検査」、新型コロナ(COVID-19)については「自己採取鼻腔ぬぐい液を検体とした抗原定性検査」を利用し、迅速に鑑別診断・治療につなげるのが適当に思われます。

海外渡航時の新型コロナウイルス検査

2020年09月26日

杉並 永福町 すずかわ循環器内科は、留学、ビジネス、駐在家族など「PCR検査陰性証明書」のご要望に自費診療にて対応しております。

現在、感染予防と経済活動再開の両立のため、順次各国とのビジネストラックが開設され海外渡航時のプロセスが整備されつつあります。

TeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター 経産省)がサービス提供の準備をしておりホームページを開設しています。 https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/top.html

当院は、「新型コロナウイルス検査証明機関」に登録されております。

新型コロナ(COVID-19)とインフルエンザ

2020年09月17日

昨シーズンのインフルエンザ患者の発症は、今年に入って大きく減少しており、飛沫感染対策、手指衛生等の新型コロナ対策が、インフルエンザの予防としても有効であったと考えられています。

11月以降今年のインフルエンザシーズンでも、同様の相互予防効果が期待されますが、既にワクチンのあるインフルエンザは早期に予防接種し、新型コロナのワクチンが国内承認されましたら同様に早期接種することが望まれます。

外来診療で発熱の患者さんを診察する場合、今年の冬は新型コロナ、インフルエンザ、感冒等の鑑別が必要になりますが、臨床症状でこれらを鑑別するのは困難な場合があります。

また、新型コロナとインフルエンザの合併も報告されており、こういった混合感染は新型コロナによる入院患者の4.3-49.5%に認められています。そのなかで、B型インフルエンザとの合併例は重症化したとの報告もあります。

新型コロナでの混合感染についてメタ解析では、肺炎球菌などの細菌感染合併が7%、RSウイルスやインフルエンザウイルスなどウイルス感染合併が3%と報告されています。

インフルエンザシーズンを前に、手指衛生、3密を避けるなど公衆衛生の継続と、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンなど既に利用できるワクチンを接種し、国内承認後新型コロナワクチンを早期接種が賢明と考えます。

インフルエンザワクチンの接種予約

2020年09月10日

日本感染症学会は、新型コロナとインフルエンザの同時流行を「最大限に警戒すべき」として、「医療関係者、 ⾼齢者、ハイリスク群の患者も含め、インフルエンザワクチン接種が強く推奨される」としています。

杉並 永福町 すずかわ循環器内科では、10月1日よりご希望者にワクチン接種開始するにあたり事前予約を受けたまわります。

当院ホームページ「WEB診療予約」「予防接種」をクリックしていただき、ご希望の日時、本数をご予約ください。

なお、お電話(5300-2200)でも予約承ります。

風しん抗体検査・定期予防接種

2020年09月02日

広報すぎなみによりますと、令和2年度風しん抗体検査・定期予防接種のクーポン券を対象者に8月下旬発送したとのことです。

対象は昭和37年4月2日~昭和47年4月1日に生まれた男性です。抗体検査で十分な量の抗体がない場合は予防接種の対象になります。

詳しくは、広報すぎなみ令和2年9月1日号、あるいは杉並区ホームページをご覧ください。

インフルエンザ流行時期とワクチン

2020年08月29日

感染研、厚労省結核感染症課より、2019/2020シーズンのインフルエンザについて報告されています(感染研ホームページ)。今年は新型コロナウイルス対策の行動変容、公衆衛生対策のため従来と異なる可能性がありますが、ワクチン接種にあたり参考になるかと思います。

昨シーズンの流行開始時期はやや早く11月下旬で、ピークは12月下旬から1月上旬でした。通常ワクチン接種後免疫応答まで約2週間かかりますので、11月上旬までには接種が望ましいと思われます。

今年の冬発熱時には、感冒、インフルエンザ、新型コロナウイルス等の鑑別が必要になりますが、臨床症状から鑑別は難しく、インフルエンザウイルスの感染・重症化予防の観点でワクチン接種が推奨されます。